月10万円生活から見た日本の就職事情

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■なかなか改善しない就職事情

 最近になって有効求人倍率が1倍を超えてきているようです。また、2倍程度の求人倍率となる業種も出てきています。この数値だけ見ると、日本経済は完全に立ち直ったかのように思えますが、実際はそれほど事は簡単には運んでいないようです。


 まずは有効求人倍率が高いのにもかかわらず、実質所得が一向に上昇しないという点です。本来求人が多くなれば、給与は上昇傾向にシフトするものです。売り手市場の場合、人材が必要な業態や業種では、他社よりも高い給与を支払わなければ、人を確保することができないからです。


 ところが人材不足であるにもかかららず、実質所得はまったくあがらないか、あがったとしてもその比率は極めて低調となっています。これはなぜでしょうか。


 この要因のひとつとして、非正規労働者比率の増加を挙げることができます。非正規労働者の場合、平均所得は極めて低くおさえられています。ちなみに正社員の平均給与が400万円台であるのに比べて非正規の場合は250万円程度といわれています。有効求人倍率が上昇しているにもかかわらず、実質所得が上昇しない背景には、企業の多くは、正社員よりもむしろ非正規の労働力を欲していることがあるわけです。


■月10万円生活における就職事情とは

 月10万円生活においては、年収として最低120万円ほどあれば事は足りることになります。これは低所得と言われる非正規労働者の平均賃金の半分にも至らないものといえます。そしてこの程度の額を稼ぐとなれば、その働き方は広がりを見せることになります。


 たとえば、単なるアルバイトであっても、月10万円を稼ぐのであれば、それほど難しい話ではないはずです。しかも、時給1000円で1ヶ月13日程度働けば目的を達することが可能となります。よって月のうち17日程度を、自由な時間として活用することができることになります。また、非正規の派遣社員として従事する場合、時給1200円であれば月のうち10日程度の労働で10万円に届くはずであり、月20日間を、自分のために使うことができることになります。


 この程度の給与の仕事であれば、就活にもさほど苦労することはありません。アルバイト情報誌やネット上の派遣業者のサイトで仕事を探すだけでも、月10万円程度の収入を得ることは可能だからです。


 また、この程度の収入を得るのであれば、年齢制限もあまりないことに気づかれるはずです。中高年の再就職は困難を極めていますが、アルバイトであれば比較的容易に職を得ることができます。つまり、月10万円生活を実現するための就職事情は、現在において無風状態であり、すぐにでも得ることができる仕事が多いわけです。




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